Creating the Next Generation of Cancer Genome Medicine.

ご寄付のお願い

当がんゲノム診療科では,胆道癌の遺伝子変化に応じた新規薬物療法を確立するため、臨床試験に取り組んでいます。
胆道癌は、予後不良の難治癌の一つであり、他の癌種に比べると多彩な遺伝子変化を認めることから、遺伝子変化に応じた 個別化医療の実践 が求められてきました。
しかしながら、がんゲノム検査によって癌の原因となっている遺伝子変化を特定出来る時代が到来したにも関わらず、遺伝子変化に応じた薬剤は未だ十分に開発されていない現状 にあります。
『難治胆道癌に、できるだけ早く有効な薬を届けたい。』
これが、本研究プロジェクトの立ち上げの原点です。
現在、私たちは特定の遺伝子変化を有する胆道癌を対象とした2件の臨床研究を実施しています。いずれも 他癌種で既に保険承認されている薬剤を胆道癌へと応用することを目的とし、私たちが独自に立案した臨床試験 です。
・EGFR増幅胆道癌に対するネシツムマブ・ゲムシタビン併用療法の第2相試験
・PI3K亢進型胆道癌に対するカピバセルチブ単剤療法の第2相試験
胆道癌全体のうち、EGFR増幅型は頻度約2-3%、PI3K亢進型は頻度約7-12%、と見積もられ、極めて稀少なフラクションに該当することも検証が進んでいない要因の1つに挙げられます。つまり、対象者が少ないために、小さなマーケットとしてみなされている(見過ごされている)可能性があります。
このようなアンメットニーズに対するアプローチは、利益追求を第一の目的としない、大学アカデミアの重要な使命であると考えています。当がんゲノム診療科・消化器病センター、チーム一丸となって、次世代の胆道癌治療法開発を推し進めたい所存です。
こうした臨床試験,及び付随するトランスレーショナルリサーチには多くの資金を要し,現有の研究資金では全てをまかなうことが難しいため,この度,寄付控除型のクラウドファンディングによる御寄付を募集させていただきます.本クラウドファンディングは,Ready For社を通じて実施され,本学寄付金課より寄付金控除証明書が発行されます.
Ready For社サイト(https://readyfor.jp/projects/Cancer-Genome)の他,専用口座への直接のお振り込みもいただけます.なお,本クラウドファンディングの実施期間は2025/12/1から2026/2/28までとなります.
本研究が、困難を極める胆道癌治療の可能性を広げ、さらには次世代のがんゲノム医療を切り開く一歩となりますよう、皆様どうかご支援をお願い申し上げます。


